鬼滅の刃　５巻（作者吾峠呼世晴）

2021年12月20日

あらすじ

”那田蜘蛛山へ向かった炭治郎たちは、山に棲む蜘蛛の鬼の家族に苦戦を強いられる！　善逸は蜘蛛になる毒に侵され、伊之助と炭治郎も巨大化した父鬼に翻弄され、戦いに終わりは見えず…そんな絶体絶命の一行の下にある影が…!?
Amazonより引用”

作品情報

作品名	鬼滅の刃
作者	吾峠呼世晴（ごとうげこよはる）
出版社	集英社
発売日	2017年3月3日
掲載誌	週間少年ジャンプ
完了	全２３巻

掲載内容

第３５話　散り散り
第３６話　これはやべぇ
第３７話　折れた刀身
第３８話　本物と偽物
第３９話　走馬灯の中
第４０話　ヒノカミ
第４１話　胡蝶しのぶ
第４２話　後ろ
第４３話　地獄へ

レビュー（感想）

前巻（４巻）は、鬼殺隊の任務の為、那田蜘蛛山に突入した炭治郎一行。糸を操る母蜘蛛を討伐した炭治郎と伊之助の元に新たな鬼、父蜘蛛の襲撃が！というところで終わりました。

父蜘蛛に応戦する炭治郎と伊之助ですが、どうやら今までの鬼とはレベルが違い、炭治郎と伊之助の二人がかりでも苦戦を強いられます。

戦いの中、炭治郎は丸太を使った豪快スイングでぶっ飛ばされ、戦線から強制的に離脱させられてしまいました。

伊之助は一人で戦闘を続けますが、父蜘蛛の圧倒的な強さを前に徐々に追い詰められていきます。

ぶっ飛ばされた炭治郎は、で十二鬼月「下弦の伍」である累のいる場所に偶然着地します。父蜘蛛「俺の家族に近づくな！」とは一体なんだったのか・・・

累による姉鬼へのファミリーハラスメントを通して、炭治郎との問答中、名も無き隊員こと「サイコロステーキ先輩」が満を持して登場。累の噛ませ犬として、華麗かつダイナミックにバラバラになってくださります。

この時、正方形ではなく、蜘蛛の巣風に体がバラバラになる描写が地味に好きです。見事な死に様やで、サイステ先輩・・・

サイコロが非業の死を遂げたのも束の間、炭治郎と累との戦闘が始まります。父蜘蛛との戦闘ですら苦戦をしていた炭治郎が十二鬼月である累に敵う訳も無く、日輪刀を折られた上に、助太刀に入った禰豆子もすぐに捕らわれてしまう最悪の状況に。

ほぼ同時刻、伊之助も父蜘蛛によって日輪刀を折られ絶体絶命のピンチに。とどめの一撃が放たれます。

その瞬間、水柱である冨岡義勇が登場。一瞬で父蜘蛛を討伐し、ついでにグチグチ言いながら伊之助を拘束。山の中を進んでいきます。恐るべしコミュニケーション能力です。

戦闘での負傷、義勇の拘束につき、伊之助もここでリタイアとなります。

禰豆子を取り戻すべく、奮闘する炭治郎。しかし、累の強力な攻撃を前に、あれやあれやと命の危機に。

その瞬間、父親の竈門炭十郎の演舞を走馬灯で思い出します。炭治郎はヒノカミ神楽という新たな技を繰り出し、決死の覚悟で累に攻撃を仕掛けます。

累の糸と炭治郎の日輪刀が、お互いの身体に当たる直前に禰豆子が覚醒。血鬼術「爆血」を使い、累の糸を燃やし炭治郎を守ります。加えて炭治郎の日輪刀を爆発で加速させ、見事に累の首を斬る事に成功します。

場面が変わり、姉蜘蛛の前に義勇と同時に那田蜘蛛山に入山した蟲柱、胡蝶しのぶが現れます。姉蜘蛛に対しハチャメチャサイコな笑顔で「人を殺した分だけ目の玉えぐったりハラワタぶちまけちゃうぞ☆」的な発言をし、あっという間に姉蜘蛛を毒殺します（ここで生存能力がやたら強い全裸の村田さんも登場しますが、誠に心苦しいですが割愛させていただきます）

一方、累の首を斬った炭治郎。何とか勝利できたと安堵するも、どういった訳か、累が復活します。

累は日輪刀で首を斬られる前に糸で自分の首を斬り、消滅を免れたのであった。

ヒノカミ神楽を使用した反動で身体がもう動かない炭次郎。累に殺されそうになる直前、義勇が登場し炭治郎を救出します。この男、伊之助の時もですが、ギリギリのタイミングで現れてはシレっと仕事をしていきます。

次から次へと現れる鬼殺隊に苛立ち、義勇に攻撃を仕掛ける累。しかし、攻撃はあっさり無力化された上に、一瞬で間合いに入ってきた義勇に首を斬り落とされます。

何が起きたかも分からないまま首を斬られた累は、今度こそ消滅していきます。その際、人間だった頃を思い出し、自身が手にかけた両親に謝罪。親子で地獄に落ちていきます・・・

那田蜘蛛山の鬼を完全に討伐した事で、安心したのも束の間、颯爽と現れたしのぶの攻撃が禰豆子を襲います。

即座にしのぶの攻撃から禰豆子を守る義勇。まさかの柱同士の対立が勃発！一体どうなる・・・！！

といったのが５巻の内容となります。