鬼滅の刃 1巻(作者 吾峠呼世晴)

鬼滅の刃第一巻

あらすじ

”時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

Amazonより引用”

作品情報

作品名鬼滅の刃
作者吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)
出版社集英社
発売日2016年6月3日
掲載誌週刊少年ジャンプ
完了全23巻

掲載内容

  • 第1話 残酷
  • 第2話 見知らぬ誰か
  • 第3話 必ず戻る夜明けまでには
  • 第4話 炭治郎日記・前編
  • 第5話 炭治郎日記・後編
  • 第6話 山ほどの手が
  • 第7話 亡霊

レビュー(感想)

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の興行収入が脅威の400億円を超え、今や国民的アニメとなった「鬼滅の刃」

その原点がこちらの1巻となります。

【残酷】という、おおよそジャンプらしからぬサブタイトルから始まる本作ですが、物語も最初からショッキングなものとなっています。

開始20ページも満たない間に、主人公である炭治郎は家族を何者かに惨殺され、唯一生き残った妹、禰豆子は鬼になって炭治郎を襲うという急展開。あまりの救いの無さに目を瞑りたくなります。

全編通して、なかなかに惨たらしい本作ですが、エグくなりすぎない画風、独特な言い回しやギャグセンスでスラスラと読めてしまう。そんな不思議な魅力が1巻から垣間見えます。

そして、そんな炭治郎の元に現れた、鬼殺隊の水柱である冨岡義勇

炭治郎のボロボロの心中を察していながらも、あえて厳しい言葉を投げかける冨岡。ここで有名な「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」というセリフが出てきます。炭治郎だけでなく読者である我々にもずっしり刺さる、個人的に大好きなセリフなので、未読の方は是非、1話だけでも読んでみてください。

しかし、連載が終わっている今だから言える事だが、この男、この第1話に限っては本当によく喋る。ここだけ見ると、後に彼が嫌われ者の烙印を押される事になろうとは思うまい・・・。まぁ彼なりに炭治郎の気持ちに寄り添い、声をあげていた思うとそれはそれで好感度が爆上がりです。

ただ、去り際に「妹を太陽の下に連れ出すなよ」とだけ言い消えていくのですが、日光に晒されると鬼はどうなるのかをしっかり伝えないあたり、っぽいなぁと微笑ましくもあります。

壮絶な展開を終えて第2話。前回の雰囲気とはうって変わって明るく進むのもまた緩急が効いてて好印象です。この時に出てくるイシツブテお堂の鬼も、ある方面では大人気キャラなので必見です。

そして、冨岡の師である鱗滝左近次に出会い、修行が始まります。

この修行も、錆兎真菰といった魅力的なキャラを絡めながらも、ダラダラするでもなく比較的サッパリと展開していきます。読みやすい一方、ちょっと気を抜いてたら年号が変わっている!時間が経っている!と驚かれる方もいるのではないでしょうか。

修行を終え、ついに始まる鬼殺隊の入隊試験。大人気のあのキャラやこのキャラもこの時点で顔出ししていますね。

そして現れる因縁の鬼、手鬼との戦いはどうなる…!?

といったのが1巻の内容となります。

レビューしてて改めて感じたけど、内容が本当に濃いなぁ、この1巻。

おしまい

現在のジャンプでは、鬼滅の刃をはじめ、チェンソーマン、呪術廻戦のようなエグい展開の漫画が大人気となっていますね。筆者が学生の頃は、エグイ作品といえばHUNTER×HUNTERくらいなものでした。令和を生きる少年少女達は良い意味でも悪い意味でも漫画を通して多様な体験ができて、本当に恵まれているなぁ。としみじみと感じます。

それではまた次回!!

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