惑星のさみだれ 3巻(作者 水上悟志)

あらすじ

雨宮夕日はごく普通の平凡大学生だった…ハズが、ある日現れたトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否する間もなく、既に指輪と能力が与えられ、早くも敵に襲われてしまった夕日を救ったのはなんとお隣さんの少女・さみだれ。彼女にはデッカイ企みがあった!?平凡な日常と奇妙な世界が交錯する新感覚ご近所ストーリー!!

Amazonより引用”

作品情報

作品名惑星のさみだれ
作者水上悟志(みずかみさとし)
出版社少年画報社
発売日2007年5月28日
掲載誌ヤングキングアワーズ
完了全10巻

掲載内容

  • 第17話 馬の騎士と南雲宗一郎
  • 第18話 鎖
  • 第19話 咆哮
  • 第20話 雨宮夕日と東雲兄弟
  • 第21話 敵
  • 第22話 雨宮夕日と獣の騎士団(前編)
  • 第23話 雨宮夕日と獣の騎士団(後編)

3巻の内容をザックリ紹介

・前巻で亡くなった東雲半月の弟、東雲 三日月(しののめ みかづき)と出会ったさみだれ達。そして、それに呼応するかのように次々と騎士が登場。

・まず登場したのは、馬の騎士 南雲宗一郎(なぐも そういちろう)、蛇の騎士 白道八宵(はくどう やよい)両者とも成人しており、大人の判断力や包容力で今後、後に騎士を引っ張っていく存在となる。

・またしても泥人形が出現。総力戦が始まる!と思いきや、三日月が、泥人形そっちのけで南雲に勝負をしかける。三日月は「強い者と戦いたい」という欲求に忠実な戦闘狂であった。

・思いがけない内紛で、泥人形は白道夕日が相手する事となる。白道は泥人形にほとんどダメージを与える事ができず、夕日は半月の死がトラウマになり動く事ができない始末。

・間一髪でさみだれが到着し泥人形を撃退。救われるばかりで、自分の情けなさにうちひしがれる夕日

・それから数日後、2体の泥人形が出現。1体はさみだれが、もう1体は騎士が戦う事となった。しかし、またしても三日月南雲に勝負をしかける。三日月による、掌握領域を利用した攻撃を前に南雲は敗れ戦闘不能に。三日月はリベンジに成功し大喜びであった。

白道夕日がまたしても二人で泥人形と戦闘。見ている事しかできない夕日は、自身のふがいなさへの怒りに加え、ノイの「蛇の精霊を助けたい」という願いを原動力に動き出す

・泥人形に突撃し、さらに攻撃をほぼ無意識的に受け流し圧倒する夕日。自身の変化に困惑する。夕日の変化は、前巻死亡した東雲半月が騎士の報酬で「自身の戦闘技術を夕日に受け継ぐ事」を願った事で起きたものであった。その事に気付き、夕日は涙を流した。

・泥人形撃退後、三日月が、今度は夕日に勝負をしかけてくる。夕日は「兄として目標であり続ける」という半月の意思も引継ぎ、勝負を受けるもボロ負けする。夕日には技を継いだだけで、技を発揮する能力が足りませんでした。

・今後、半月の技を使いこなす為に鍛錬の必要性が出てきた夕日。魔法使いと、その後に他の騎士団を倒す為に強くなる事を誓う。

・とんでもない偶然が重なり、残りの騎士が大集合。※犬の騎士 東雲半月と同様、カジキマグロの騎士 秋谷は既に死亡していた。

・騎士が一同に会し、士気を高める獣の騎士団。そんな中、夕日は忠実な騎士を演じ切る覚悟を決めるのであった。

一気に揃った獣の騎士団

3巻でとんでもない勢いで揃った獣の騎士団。精霊と騎士がいよいよややこしくなってきたので、簡単に表にまとめました。振り返り等で利用してください。

雨宮 夕日(あまみや ゆうひ)トカゲの騎士:ノイ=クレザント
東雲 半月(しののめ はんげつ)犬の騎士:ルド=シュバリエ
東雲 三日月(しののめ みかづき)カラスの騎士:ムー
南雲 宗一郎(なぐも そういちろう)馬の騎士:ダンス=ダーク
白道 八宵(はくどう やよい) ヘビの騎士:シア=ムーン
風巻 豹 (しまき ひょう)黒猫の騎士:クー=リッター
星川 昴(ほしかわ すばる)鶏の騎士:リー=ソレイユ
月代 雪待(つきしろ ゆきまち)亀の騎士:ロン=ユエ
日下部 太朗(くさかべ たろう)ネズミの騎士:ランス=リュミエール
宙野 花子(そらの はなこ)カマキリの騎士:キル=ゾンネ
茜 太陽(あかね たいよう)フクロウの騎士:ロキ=ヘリオス
秋谷 稲近(あきたに いなちか) カジキマグロの騎士:ザン=アマル

キャラクター紹介

白道 真宵

今巻に登場した蛇の騎士。獣の騎士団唯一の大人のお姉さん的な立ち位置。おっとりとした性格だが、泥人形に怖気付いた夕日を庇うように単独で戦ったり、無礼を働く三日月にはビンタをお見舞いするような強い精神力も持っている。戦闘スタイルは、掌握領域を木刀に纏わせ斬撃を加える。戦いの報酬としては「家族が死ぬ時は笑って死ねるように」と願っている。

惑星のさみだれ 3巻より

南雲 宗一郎

今巻に登場した馬の騎士。獣の騎士団ではリーダーとして今後チームを引っ張っていく。素の戦闘力から高く、登場時、三日月を戦闘で圧倒している。また、指揮官としても優秀で、戦況に応じて騎士達に的確な指示を出す。戦闘スタイルは、掌握領域をタイルのような平たい形で相手を拘束する。戦いの報酬としては「宝くじの当選」であるが、私利私欲の為では無く、自身を含め、他の騎士が戦いに集中できるように備えたもの。

推しポイント

何か吹っ切れた夕日

ずっと情緒不安定だった夕日は、さまざまな経験を通して人間的に成長を遂げました。今までは中二病に加え、後ろ向きな性格で、あまり好感の持てるキャラではありませんでしたが、これから目覚ましい成長と活躍を見せてくれますので、今後をお楽しみに!

騎士達との交流によって・・・

魔法使いの地球破壊を阻止しつつ、さみだれによる地球破壊を手助けする事を決めた夕日。しかし、半月を始めとした騎士達との交流を通して、地球破壊に対し迷いが見えてきています。先述した、夕日の成長に加えて、今後の彼の決断にも注目して読むとおもしろいですよ!

さいごに

騎士と精霊 キャラがとんでもない勢いで増えた3巻。表でまとめましたので、読む際に話の展開の為に急遽集めていった感じは否めませんが、テンポ良く話が進んでいくので個人的には全然ありですね。

それではまた、4巻のレビューで!!

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