惑星のさみだれ 1巻(作者 水上悟志)

あらすじ

雨宮夕日はごく普通の平凡大学生だった…ハズが、ある日現れたトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否する間もなく、既に指輪と能力が与えられ、早くも敵に襲われてしまった夕日を救ったのはなんとお隣さんの少女・さみだれ。彼女にはデッカイ企みがあった!?平凡な日常と奇妙な世界が交錯する新感覚ご近所ストーリー!!

Amazonより引用”

作品情報

作品名惑星のさみだれ
作者水上悟志(みずかみさとし)
出版社少年画報社
発売日2006年1月27日
掲載誌ヤングキングアワーズ
完了全10巻

掲載内容

  • 第1話 雨宮夕日とトカゲの騎士
  • 第2話 小さな魔王とビスケットハンマー
  • 第3話 雨宮夕日と朝比奈さみだれ
  • 第4話 夕日とラブコメとカカト落とし
  • 第5話 夕日と風邪とご命令を
  • 第6話 騎士と契約
  • 第7話 騎士 雨宮夕日
  • 第8話 犬の騎士と東雲半月

主要キャラクター

雨宮夕日

祖父から「敵を作るな。味方も作るな」という虐待じみた教育を受けていた為、人と距離を置いて生活をしている。突然あらわれた獣の騎士団との戦いにも消極的であったが。さみだれとの出会いをきっかけに、戦いに身を投じる事となる

惑星のさみだれ 1巻より

朝比奈さみだれ

夕日と同じアパートの隣室に住む少女。獣の騎士団の女王として位置づけられており、その影響で人間離れした身体能力を保有している。何故か関西弁で喋る。

惑星のさみだれ 1巻より

レビュー(感想)

無気力に暮らしている雨宮夕日は、「ノイクレザント(通称:ノイ)」と名乗るトカゲと遭遇する。

「野生の喋るトカゲが入ったきたな」と冷静にノイを追い出す夕日。しかし、どれだけ追い出しても気付けば近くにおり、しぶしぶノイの話を聞く事に。

ノイの話を要約すると

  • 悪い魔法使いが地球を破壊をしようとしている
  • 精霊はノイ以外にも11匹おり、精霊1匹につき一人の人間が相棒として契約する。
  • 人間12人、精霊12匹を「獣の騎士団」と呼ぶ。獣の騎士団は、悪い魔法使いを倒すべく共に戦う。
  • 精霊とした契約した人間は、戦いに赴く報酬として願いを一つ叶えることができる。(魔法使いを倒して。など、不可能な願いもある)

あまりに荒唐無稽な話に最初は全く信じていなかった夕日であったが、(強制的に)契約した時に与えられた能力。「掌握領域」を使用し、話を信じる事に。

惑星のさみだれ 1巻より

↑空間上に自由に出現させられ、物を動かしたり、足場に使用したりできる↑

しかし、信じることと協力する事は別である。「他に戦う人が11人もいるならその人達に任せよう」と無気力街道を爆進する夕日

ノイの必死の説得にも耳を貸さず平穏な暮らしを享受する夕日であったが、突如、魔法使いの手下である泥人形が現れた。

惑星のさみだれ 1巻より

掌握領域を足場として使い逃げ回る夕日であったが、泥人形に追いつかれ、あわや殺されそうになる。

その瞬間、アパートの隣人である朝比奈さみだれが登場。一撃で泥人形を破壊する。

さみだれは精霊達の長であるアニマと契約しており、指輪の騎士団においても女王として位置します。掌握領域は持たず、その代わりに人間離れした身体能力をさみだれは保有しています。

敵を1体撃破した翌日、夕日さみだれに呼び出され、空を見上げるよう促されます。夕日が空を見上げると、そこには巨大なハンマーのような影が空に広がっていました。

このハンマーは、悪い魔法使いが地球を叩き壊す為に用意した「ビスケットハンマー」と呼ばれる物でした。あまりのスケールの大きさに夕日は腰を抜かす。

怖気づく夕日に対し、さみだれは「魔法使いを倒し、地球を守る。その上で私が地球を破壊する」と高らかに宣言する。あまりにぶっ飛んださみだれの思考に夕日は魅了されてしまい、「地球を守り、地球を壊す」という破綻した計画に加担する事を決心する。

戦いに参加する事を決心した夕日は、自分の肉体能力と、掌握領域の力を高めるために日々特訓に勤しむ日々を過ごす。そんなある日、祖父が危篤状態である事を知らされる。

祖父の危篤に、当初は悪態づく夕日であったが、祖父もまた苦しみ、悩みぬいた末の教育であった事に気付き、ノイに、戦いの報酬として「祖父の回復」を望むのであった。

本格的に悪の魔法使いとの戦いに本格的に参加する事となった夕日さみだれ。そんな二人の前に犬の騎士である東雲 半月(しののめ はんげつ)が現れる。

半月は合気道のような戦闘方法で、人間離れしたさみだれの攻撃も簡単に受け流せるほどの格闘センスを持った人間であった。

魔法使いの戦いにおいては強力な味方の登場。しかし、さみだれの地球破壊の大きな障害となりえる人物の登場に唖然とする夕日であった。

おしまい

「惑星のさみだれ」という作品は、わりと古い作品なので、表現やら言い回しが古臭く感じるかもしれません。しかし、本当におもしろい作品ですので是非書店や電子書籍等で読んでみてください。

ただ、1~3巻までくらいは、筆者自身も「うーん?思ってたよりおもしろくないかも・・・」といった感想をもっていました。しかし、後半に様々な伏線回収やら感動シーンが押し寄せてきますので、可能であれば一気に読んで欲しい作品です。

次回は、物語の本筋に触れながらも、キャラや描写の魅力について深く語っていきたいと思いますので、良かったらまたお越しください。

それじゃあ、また!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!