鬼滅の刃　10巻（作者吾峠呼世晴）

2022年1月31日

あらすじ

”“音柱”宇髄天元と共に鬼の棲む遊郭へ向かった炭治郎たち。そこではくノ一である天元の妻3人が、情報収集中に連絡を絶っていた。調査のため炭治郎たちは女装して潜入するが、鬼の居場所は掴めなかった。そんな中、花魁たちに鬼の魔の手が!! 炭治郎たちは、鬼を見つけられるか!?
Amazonより引用”

前巻（９巻）、奇妙奇天烈な身なりで遊郭に潜入した炭治郎一行。ついに鬼の正体を突き止めた炭治郎は上弦の鬼　堕姫と戦闘を開始。音柱　宇随天元と善逸、伊之助は戦場に急ぐ・・・！！というところで終わりました。

堕鬼との単独での戦闘が続く炭治郎。基本的に防戦一方だが、何とか食らい付いています。

そんなギリギリの戦いをしている中、そこに居合わせた多くの人が堕姫によって惨殺されてしまいます。

羽虫を払うかの様に市民を虐殺する堕姫に炭治郎はかつてない怒りを覚えます。あまりの怒りで目が充血し、髪も少し逆立っているような状態になります。

怒りで覚醒！という某スーパーなサイヤ人的な展開ですが、少し髪が逆立ち、目はレベルマックスの充血という絵的にはとても地味な変化です。ある意味炭治郎らしくて良いですね。

もちろん変化は見た目だけでなく、戦闘能力も飛躍的に向上しています。堕鬼の攻撃を難なく対処し、あっという間に首の切断まで追い詰めます。

しかし、その直前に身体が限界を迎えダウンしてしまう炭治郎。一時的なドーピング状態だったのか、反動で全く動けません。堕姫の反撃に成すすべがない絶体絶命の事態に。

そんな時、炭治郎の危機を察した禰豆子が間一髪で乱入し、鬼同士の戦闘が始まります。

禰豆子も最初は一方的に攻撃されますが、鬼化が進み、ついには堕姫を一方的に痛めつけるまでに強くなってしまいます。この兄妹、平常時と怒った時の振れ幅がデカすぎる。怖い。

禰豆子と堕姫の戦力差がはっきりし、読者的には安心する展開なのですが、ここで別の問題が発生します。

鬼化によって徐々に理性を失ってきた禰豆子が、遭遇した人間を捕食しようとしてしまいます。兄が某サイヤ人なら、妹は某エヴァなんとやらの暴走状態です。

疲労から回復した炭治郎が人を襲わせまいと、禰豆子を抑えますが、相当に強くなっている禰豆子を抑えるのに大苦戦。もはや兄の言葉も届いていない様子。

そこに現れた我らが音柱、宇随天元。「子守歌でも歌ってやれ」と的確に指示し禰豆子を無力化させ、ついでに堕姫の首を斬り落とします。

あまりにもあっけなく堕姫の首を斬り「お前上弦じゃないだろ」と言い放つ宇随。それに対し「上弦だもん！！たすけてーー！」とワンワン泣く生首。状況がカオス。

しかし、首を斬っても消滅しない堕姫に宇随が疑問を持った瞬間。堕鬼の身体から別の鬼が出現します。

その鬼は妓夫太郎(ぎゅうたろう) といい、堕鬼の実の兄。上弦の陸は兄妹で一組の鬼だったのです。

妓夫太郎の出現と同時に攻撃を仕掛ける宇随。さすがの判断の早さです。攻撃は防がれましたが、変身中や産まれ落ちるシーンに傍観しないのはかなり好印象です。

本格的に妓夫太郎との戦闘が始まり、宇随は苦戦を強いられます。相手は上弦の陸の本体ともいえる鬼、かなりの強さです。しかも、堕姫も同時に襲い掛かってくるので、完全に２対１となります。

そんな状況でも市民を守りながら善戦する宇随。素直にかっこいいです。それに対し「いいなぁ！！すごいなぁ！！」と善逸めいたキレ散らかし方をする妓夫太郎。上弦の陸は兄妹揃ってブチキレ野郎のようです。

戦闘が激化する中、ようやく伊之助、善逸、炭治郎が続々と合流。状況が一転し、２対４の戦闘になります。

短い戦闘の中で、堕姫と妓夫太郎の首を同時に切り落とさないと消滅しないという事を看破した宇随は、宇随と炭治郎で妓夫太郎。善逸と伊之助で堕姫を相手に戦う事にします。

この妓夫太郎ペア、ゲーム化したら難易度高めのクソゲーになりそうな匂いがプンプンしますね。

祭りの神とその一行は、この強力の鬼達を倒す事ができるのか・・・！！

といったのが10巻の内容となります。

１０巻という節目の巻で、ついにアニメ放送に追いつきました！！（令和４年１月末現在）

今巻のレビューもまぁまぁネタバレ状態ではありましたが、次巻レビュー以降は完全にネタバレになります。ネタバレが気になる方は、半目ぐらいでレビューを見ていただけたらと思います！

そして、今巻は巻末に伊之助の番外編が収録されています。気になる方は是非今巻を手にとって見てください。

それではまた次回！！

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