惑星のさみだれ 8巻(作者 水上悟志)

あらすじ

雨宮夕日はごく普通の平凡大学生だった…ハズが、ある日現れたトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否する間もなく、既に指輪と能力が与えられ、早くも敵に襲われてしまった夕日を救ったのはなんとお隣さんの少女・さみだれ。彼女にはデッカイ企みがあった!?平凡な日常と奇妙な世界が交錯する新感覚ご近所ストーリー!!

Amazonより引用”

作品情報

作品名惑星のさみだれ
作者水上悟志(みずかみさとし)
出版社少年画報社
発売日2009年11月10日
掲載誌ヤングキングアワーズ
完了全10巻

掲載内容

  • 第48話 泥人形と泥人形遣い
  • 第49話 扉の先
  • 第50話 雨宮夕日と東雲半月
  • 第51話 インコマンと獣の騎士団
  • 第52話 マイマクテリオンと獣の騎士団(前編)
  • 第53話 マイマクテリオンと獣の騎士団(後編)

8巻のおおまかなあらすじ

群体の泥人形を撃破した茜は、梟の騎士から大鷲の騎士になる。

・感情を持つ泥人形、マイマクテリオンと交戦。過去の泥人形や、騎士の身内に変身するなど、多種多様な攻撃を繰り出され苦戦する騎士団。

・「あまりに弱い、人間とはそんなものか」と激昂するマイマクテリオン。戦いを楽しむ為、10日後に再戦すると決める。

・戦闘力を上げる為、騎士たちがそれぞれの訓練を始める。

夕日は、アニマの力で精神世界に飛ばされ、生前の東雲半月と戦う事に。

・自身の技を仕掛けられ、驚きながらも、それでも夕日を圧倒する半月夕日は「さみだれの野望の為に、ここであなたを超える」と心に決め、猛攻を仕掛ける。

夕日は掌握領域で自分自身を包み込み、移動や攻撃を強化。さらに掌握領域に入った敵の動きは阻害する「天の庭」を発動する。

・「天の庭」は、常に掌握領域を動かし続ける能力。自身の考え抜く力、半月の技の力、さみだれへの想いの力、どれか一つでも欠けると実現しない、対人戦においてこれ以上無い夕日の技であった。

・「天の庭」を駆使し、半月に勝利した夕日。命を賭して自分を守ってくれた半月に初めて報いる事ができた。と涙した。

・今まで、2人の掌握領域を重ねて戦闘を乗り切ってきた雪待は、2人以上の掌握領域を重ねて攻撃ができるのでは。と三日月も含めての特訓を開始する。

風巻は、自分の作る泥人形がマイマクテリオンに簡単に破壊されてしまった事に落胆。次の戦闘に向けて、創り出す泥人形のイメージを考えている。

マイマクテリオンとの再戦の日。雪待三日月は3人の掌握領域を重ねて、今までに無い威力の攻撃を仕掛ける。

・惜しくも攻撃は外れたが、強くなった夕日を中心に、猛攻をしかける騎士団。それでもマイマクテリオンの優勢のままであった。

・造ってきた泥人形が、敵の泥人形に似せた造形にしていた事、律儀に1体ずつ出現させていた事など、自分の想像力に勝手に制限を課していた事に気付いた風巻。新たな泥人形を3体同時に出現させます。泥人形の見た目は今までと違い、可愛げの欠片も無い、おどろおどろしい泥人形であった。

・本来の風巻の想像力を取り入れた泥人形は強く、マイマクテリオンを制圧。

・戦いの中で人間の意思に触れ、何かを感じたマイマクテリオンは、穏やかに消滅していった。

・残す泥人形はあと1体。次の泥人形は騎士全員の領域を重ねて勝利する事を決意する騎士団。

天の庭

夕日の今までの出会いや別れ、経験全てを活かし編み出した技。それを師である半月戦で初披露し、師を超えるという限りなくエモい何かを感じます。また、対泥人形戦においても活躍する「天の庭」ですが、使用用途はあくまで対人の技である事に、魔法使いを倒した後の自身の役割への夕日の強い意思を感じます。

惑星のさみだれ8巻より

ヒーロー 東雲半月

死亡してから久しぶりに登場し、夕日と戦った東雲半月。この半月は幻などでは無く、死亡する前夜の半月である。アニマが精神世界に過去から引っ張ってきた模様。

それを察した夕日は、半月が自分を庇って死なないように「何かあっても俺を助けないでくれ」と忠告します。

しかし、結局未来は何も変わらず。誰に何を言われようとも、根っからのヒーローである半月はヒーローである事を貫き通し、夕日に技を託し死亡します。

さいごに

ついに泥人形も残すところあと1体。しかし、泥人形を破壊しても、地球を破壊するビスケットハンマーや、魔法使いアニムスが控えています。騎士団の戦いはさらに苛烈な物となっていきます。

それではまた、9巻のレビューで!!

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