惑星のさみだれ 9巻(作者 水上悟志)

あらすじ

雨宮夕日はごく普通の平凡大学生だった…ハズが、ある日現れたトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否する間もなく、既に指輪と能力が与えられ、早くも敵に襲われてしまった夕日を救ったのはなんとお隣さんの少女・さみだれ。彼女にはデッカイ企みがあった!?平凡な日常と奇妙な世界が交錯する新感覚ご近所ストーリー!!

Amazonより引用”

作品情報

作品名惑星のさみだれ
作者水上悟志(みずかみさとし)
出版社少年画報社
発売日2010年5月19日
掲載誌ヤングキングアワーズ
完了全10巻

掲載内容

  • 第54話 アニマとアニムス
  • 第55話 雨宮夕日と朝比奈さみだれ
  • 第56話 最後の戦い・1
  • 第57話 最後の戦い・2
  • 第58話 最後の戦い・3
  • 第59話 最後の戦い・4

9巻のおおまかなあらすじ

・遥か未来の話。人類は地球で住む者と宇宙ステーション内で生活する者とで二分されるようになっていた。アニマアニムスの兄妹は、超能力者として、保護という名目で研究材料となっていた。

・自分より弱い人類の都合で、自由を制限されてきたアニムスが激昂。宇宙ステーションを一瞬で破壊する。超能力者であるアニムスアニマは宇宙空間でも生存できるが、ステーションにいた人間は全滅する。

・大量殺人に手を染めたアニムスは、完全にタガが外れてしまい、ビスケットハンマーで地球を破壊し、人類を絶滅させる。さらに、アニムスは少しずつ過去に戻り、地球を破壊し続けるという凶行に走った。

・人の道を完全に外れた兄を止める為、アニマアニムスにルールを設けた勝負をしかける事とした。その勝負が泥人形と騎士団との戦いであり、アニムスは魔法使いとして、RPGの敵キャラのような役割を楽しんでいたのであった。

・話が現在に戻り、騎士団は残り一体となった泥人形を倒すべく、全員の掌握領域を重ねる訓練をする。

・最後の泥人形ポジディオンが出現。ポジディオンは全長100m近くはある超巨体で、今までの泥人形と比べてもレベルの違う泥人形であった。

惑星のさみだれ9巻より

・騎士団は全員で手を繋ぎ、領域を重ね合わせ、最終領域「流れ星の矢」をポジディオンに放出する。

・攻撃が直撃。破壊には至らなかったが、大ダメージを与える事に成功する。そこにさみだれが特攻し、ポジディオンを殴り飛ばす。さらに、風巻が自身の猫の精霊のクーそっくりな超巨大猫型の泥人形を作成。さながら特撮映画のような戦いとなる。

さみだれ達が時間を稼いでいる間に、騎士団は再度「流れ星の矢」を射出。ポジディオンを完全に破壊する。

・喜びのつかの間、魔法使いアニムスが登場。地球を破壊するビスケットハンマーを起動させる。

アニムスの「ビスケットハンマー」に対し、アニマは宇宙に「ブルース・ドライブ・モンスター」を展開。ビスケットハンマーがピコピコハンマーの見た目に対し、ブルース・ドライブ・モンスターはハンマーと盾で叩き合うオモチャの見た目である。

惑星のさみだれ9巻より

・ブルース・ドライブ・モンスターでビスケットハンマーを食い止めようとするが、押し負け破壊されてしまう。しかし、破壊されたブルース・ドライブ・モンスターをさみだれが再構築し、さみだれの超巨大思念体を出現させる。思念体のグーパンで勢いが弱まったビスケットハンマーを破壊する。

アニマアニムスの想定をも遥かに超えるさみだれの能力に啞然とする一同。アニムスさみだれの危険性をいち早く理解し、さみだれアニマを異空間に閉じ込める。

さみだれを異空間に閉じ込め続ける為に、アニムスは大幅に弱体化。騎士団はこの機会を逃すまいと、総攻撃を仕掛ける。

・弱体化してもなお、「騎士団を全滅させるのは簡単」とばかりに余裕なアニムス。テレポーテーションや絶え間なく降り注ぐ衝撃波で騎士団を少しずつ消耗させていきます。

・もはや手も足も出ない騎士団であったが、異空間でさみだれが暴れまわる事で、アニムスは徐々に力を失っていく。

・少しずつ劣勢になっていくアニムスは、裏切り者であったに接近。に貸している「時間をかき乱す能力」を回収し、体力を回復しようとする。

・能力を奪われる寸前に、茜は今まで使用していなかった騎士の願いを使用。「能力の返還の拒否」を願う。

・回復の手段が断たれたアニムス。さらに騎士団の総攻撃を受けダメージを受ける。

・騎士からのダメージを受け余力を失った結果、さみだれアニマが異空間から帰還。アニマが持つ槍がアニムスの身体を貫く。

ブルース・ドライブ・モンスター

先述した通り、完全にオモチャのような見た目をしたブルース・ドライブ・モンスター。アニムスのビスケットハンマーも、安いピコハンのような見た目をしており、この地球の存亡をかけた戦いは、子ども同士の兄弟喧嘩の延長線上である事が分かります。普通に迷惑な話ですね。

流れ星の矢

全員の領域を重ねた攻撃。その威力はすさまじく、あっさりとポジディオンを倒せたように見えます。

しかし、作中で流れ星の矢で攻撃をしなければ、間違いなく全滅していたと明記されています。

今まで、協力しながらも個々の能力で応戦していた騎士団が、最後は文字通り一致団結して勝利するという美しい流れとなっています。

また、この「流れ星の矢」を考案したのは子供のである。子供は守られるばかりではなく、未来を切り開いていくのもまた子供である。という作者からのメッセージのようで、「最終領域」を冠するにふさわしい攻撃となっています。

さいごに

泥人形を全て破壊し、魔法使いアニムスとの戦いも終盤です。魔法使いとの戦いもですが、さみだれ夕日の地球破壊計画はどのような結末を迎えるのか!!?お楽しみに!!

次で最終巻です!それではまた10巻のレビューで!!

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