あらすじ
”遂に上弦の鬼・半天狗の本体を追い詰める炭治郎。しかし夜明けが近付き、鬼である禰豆子の身体に危機が!? 禰豆子の身を案じ、半天狗を倒しに行くことに躊躇する炭次郎。果たして半天狗を討てるのか!? そして禰豆子の安否は!?
Amazonより引用”
作品情報
作品名 | 鬼滅の刃 |
作者 | 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる) |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2019年4月4日 |
掲載誌 | 週間少年ジャンプ |
完了 | 全23巻 |
掲載内容
- 第125話 迫る夜明け
- 第126話 彼は誰時・朝ぼらけ
- 第127話 勝利の鳴動
- 第128話 御教示願う
- 第129話 痣の者になるためには
- 第130話 居場所
- 第131話 来訪者
- 第132話 全力訓練
- 第133話 ようこそ
レビュー(感想)
前巻(14巻)は、分体である憎珀天を蜜璃が食い止め、本体の半天狗を炭治郎達が追跡。逃げ回る半天狗にキレた玄弥が大木をぶん投げた!という所で終わりました。
当然ながら倒されていない半天狗は、脱兎のごとく森の中を駆け抜けていきます。
このまま逃げ切られるともはや勝ち目が無くなる炭治郎達。焦りの中で炭治郎は善逸から雷の呼吸のコツを聞いていた事を思い出します。
とっさに雷の呼吸を使い距離を詰め、半天狗を攻撃をします。半天狗も能力モリモリですが、日、水、雷 3種の呼吸を使ってくる炭治郎も大概です。
呼吸モリモリ炭治郎に対し、怒りながら巨大化する能力モリモリ半天狗。攻撃は跳ね返され、首を斬る事ができませんでした。
その後も逃げ続ける半天狗に雷の呼吸と日の呼吸を組み合わせた「円舞一閃」で首の切断に成功します。
半天狗の首を斬った直後、朝日が昇り始めます。その場にいた半天狗と禰豆子が日に焼かれていきます。炭治郎はとっさに禰豆子に覆いかぶさり守ります。
合体技も決まり、一件落着かと思ったのも束の間、何故か首の無い状態で村人を襲い始める半天狗。実は、円舞一閃で首を斬った半天狗はまたしても分体で、本体は分体の心臓の中に隠れていました。この鬼式マトリョシカは炭治郎や善逸のような五感に秀でた隊士がいないと攻略不能ですわ。
日から禰豆子を守らなければ。しかし、半天狗を止めなければ住民が殺されてしまう。どちらを優先するか判断を迫られる炭治郎。その瞬間、禰豆子が炭治郎を突き放し、村人を救うように促します。突き放した瞬間の笑顔が禰豆子の心情を全て語っていて、すごく素敵なコマです。
禰豆子の覚悟を受け、炭治郎は半天狗を斬る事に成功します。この時描写されている半天狗の走馬灯は見開き1ページで描写されているのですが「あぁ、本当にろくでもない奴やったんだなぁ」ってのが的確に伝わる名ページとなっています。
一体何度「やったか!?」を繰り返したか分からない半天狗でしたが、これにて正真正銘討伐完了です。
禰豆子の犠牲を経て得た勝利。複雑な気持ちな炭治郎の前に現れたのは、まさかの禰豆子でした。無惨の呪いから脱している禰豆子はついに、日の光すら克服する事ができたのでした。
刀鍛冶の里の騒動が収まり、結果的に半天狗と玉壷、上弦の鬼2体を隊員から死者や戦線離脱者を出さず討伐するという快挙。親方様含め、鬼殺隊も大いに盛り上がります。
しかし、今後上弦の鬼や無惨と戦う為には、炭治郎や、無一郎、蜜璃のように痣の発現が必須である。柱合会議では、痣の出現方法について議論が始まります。
痣の出現方法について、蜜璃は擬音のお化けに取りつかれていたのか(きーん!とか、ぐぁー!とか言ってた)全く説明出来ていませんでしたが、無一郎が体温の上昇がカギである事を説明。柱達は痣の出現に向けて特訓を始めるのであった。
特訓は、柱だけでなく他の隊員も含めての合同演習(柱稽古)が始まります。
この特訓、義勇のコミュ障っぷりや善逸の善逸っぷりがふんだんに発揮されていたり、柱それぞれと交流をしたり(一部の柱とは殺し合い)、揃いも揃って死んだ顔で滝にうたれている隊員が大量に出現したり、ギャグ全開で実施されています。刀鍛冶の里の戦いとのギャップが本当にすごい・・・
特に今巻のギャグ描写は顔芸をはじめ、セリフを使わないサイレントギャグ描写が多用されており、キレッキレです。
一方無惨は、禰豆子が日の光を克服した事を感知し、大はしゃぎしています。喜びのあまり、周りの人間を惨殺してしまいます。怒っても喜んでも迷惑極まりないなこいつ。
次巻以降、本格的に無惨が動き出す予感!そして炭治郎達は修行を経て強くなれるのか!?
といったのが15巻の内容となります。
おしまい
読んでいても思ったのですが、いざレビューを書いてみると、能力、性格含め半天狗の鬱陶しさが飛び抜けているなぁ。としみじみ感じた刀鍛冶の里編でした。そして、柱稽古の中で、義勇の過去話が挟まれています。錆兎も出てくるので、なんだか感慨深い気持ちにもなりますね。
それではまた次回!!