あらすじ
”蜘蛛の鬼に辛勝した炭治郎…。だが同胞の胡蝶しのぶに禰豆子を狙われ、禰豆子と炭治郎は捕われの身に。次に目覚めた場所は鬼殺隊の本部で、最高位の剣士“柱”に囲まれていた。鬼である禰豆子を伴っていた炭治郎に対し、一方的に裁判を行う“柱”たち。だがそこに現れたのは!!
Amazonより引用”
作品情報
作品名 | 鬼滅の刃 |
作者 | 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる) |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2017年5月2日 |
掲載誌 | 週間少年ジャンプ |
完了 | 全23巻 |
掲載内容
- 第35話 隊律違反
- 第36話 鬼殺隊柱合裁判
- 第37話 お館様
- 第38話 プイ
- 第39話 蝶屋敷
- 第40話 機能回復訓練・前編
- 第41話 機能回復訓練・後編
- 第42話 日輪刀還る。
- 第43話 冷酷無情
レビュー(感想)
前巻(5巻)は、那田蜘蛛山に巣くう鬼、累を 義勇が討伐。安心したのも束の間、胡蝶しのぶから襲撃を受けます。そして、押し問答の中で義勇は嫌われ者。という衝撃の事実が!!!!という所で終わりました。
開口一番、しのぶの攻撃に対してではなく、口撃に対して「俺は嫌われていない…!」と抗議しだす義勇。この男、さすがのコミュ力っぷりである・・・
それに対し「気付いてなかったのね、ごめんなさいね」と抜群の煽り力を見せるしのぶ。
見事なクロスカウンターを決めたしのぶに、「禰豆子は鬼だが、害は無い」と説明する炭治郎。それに対し「分かった、毒殺するね☆」と流石の寛容さを見せつけてくれます。
禰豆子を守るべく、義勇はしのぶを足止めをし、炭治郎達は逃走します。
禰豆子を連れ、逃げ回る炭治郎ですが、しのぶの継子(柱の弟子)である栗花落カナオに捕らえられます。
逃走の際に気を失った炭治郎。目を覚ますと、そこには鬼殺隊の柱が集まっており、二人を処刑すべく裁判が行われていました。あれよあれよと柱達が処刑に賛成していきます。
後に様々な活躍を見せる柱達ですが、驚くほどに第一印象が悪い。特に風柱の不死川実弥と蛇柱の伊黒小芭内は炭治郎達に攻撃をしかけ、殺しにかかるというブラック上司ぶりを披露してくれてます。
場が荒れる中、鬼殺隊の親方様である産屋敷輝哉が登場。脅威のカリスマ性と癒しボイスで荒くれ共を鎮め、炭治郎は無罪放免となります。
晴れて自由の身となった炭治郎ですが、先の戦闘で重傷を負っており、伊之助、善逸と共に治療&リハビリが開始されます。俗にいう修行パートですね。(この時、村田というサラサラヘアー隊員が登場しますが、文字数の都合上、致し方なくカットします。うん、残念だ!)
カナヲとその部下達との修行が始まり、炭治郎一行は過酷な日々を過ごします。修行の描写では、善逸のキモムーブが極まってます。どうしても地味になりがちな修行でこのキモさ、本当に偉大な男である。
修行の中で、全集中の呼吸を日常生活で使い続ける全集中「常中」の存在を知り、3人共会得します。
後に分かる事ですが、この「常中」、強くなるには必須科目という事が明かされます。そんな大事な技が、技術は目で盗め!と息巻く寿司屋のごとく隠匿されていたのはどういうつもりなのか。鬼殺隊、なかなかの鬼畜企業である。
しかし、その後すぐに、鬼殺隊のブラックっぷりを遥かに凌駕するブラック企業が出現します。
それがネット上でも悪名高い、無惨による「パワハラ会議」である。
十二鬼月下弦の伍であった累が討伐された事をきっかけに無惨が激怒。下弦の鬼を収集し、魘夢を除き虐殺。といったどう考えても不合理なスーパー癇癪を起こします。
そしてその会議が本当にねちっこい事。さっさと下弦の鬼達を処分すれば良いものを、思考を読める事を良いことにカマをかけたり、どっちにしろ死ぬ選択肢を持ちかけたり、この無惨、やりたい放題である。鬼殺隊よりも鬼狩りに貢献しているんじゃないかこいつ。
人間、鬼、両サイドのブラック企業っぷりが露呈した、そんな第6巻。現実にもこんな企業が存在するんだろうな。大正から令和まで、いつになっても世知辛い世の中だなぁ・・・としみじみ考えさせられましたね…。
そしてパワハラ会議を生き残った鬼、魘夢はどうなる・・・!?
といったのが6巻の内容となります。
おしまい
柱合会議で、初めて柱達が一同に会しました。柱達が口をそろえて言う「鬼は問答無用で処罰!」は、冷酷に見えますが、今までの経験や苦悩から来る物と思うと、色々と考えさせられますね。
それではまた次回!!