あらすじ
”上弦の壱との激闘、ついに決着の刻!! 死力を尽くした戦いの末に、辛くも勝利した鬼殺隊だが、その代償はあまりにも大きかった…。さらに無限城の奥底で、鬼の始祖・鬼舞辻無惨が動き出す…! その時、炭治郎は――!?
Amazonより引用”
作品情報
作品名 | 鬼滅の刃 |
作者 | 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる) |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2020年7月3日 |
掲載誌 | 週間少年ジャンプ |
完了 | 全23巻 |
掲載内容
- 第170話 兄を想い弟を想い
- 第171話 快復
- 第172話 大災
- 第173話 激怒
- 第174話 鬩ぎ合い
- 第175話 戦線離脱
- 第176話 匂いのない世界
- 第177話 古の記憶
- 第178話 無垢なる人
レビュー(感想)
前巻(20巻)は、黒死牟相手に、無一郎と玄弥が犠牲となったものの、何とか勝利することができた行冥と実弥。しかし、まだ肝心な無惨は生きている。戦いはまだ終わらない・・・
といった所で終わりました。
犠牲を出しつつも、着実に鬼を討伐していく鬼殺隊。しかし、ついに無惨が珠世を殺害し、動き出す。その姿は白髪の長髪に変化しています。
最初に、無惨の元にたどり着いたのは炭治郎と義勇。家族や仲間のカタキを前にして、怒りを抑えきれません。
そんな二人に無惨が「しつこい」の一言。続けて、「殺された人は大災に遭ったと思って、あきらめて生きていけ」「お前ら(鬼殺隊)はしつこすぎ、異常者。」など、今までの小物ムーブが全て帳消しになるほどのド畜生発言を繰り出します。このあまりに勝手すぎる暴言は炭治郎達をブチギレさせていました。読者でも相当イラッとした方も多いのではないでしょうか。
口問答もそこそこに、戦闘が始まります。無惨は身体から10数本の管を同時に操作し、その管で攻撃を繰り出します。
地味です。一つ一つのスピードや、殺傷力を考えると厄介な事は間違いないのですが、どう足掻いても地味。黒死牟や童磨みたいに攻撃に月とか氷とか出ませんし、ヒュンヒュン言うだけです。
そんな地味極まれりな攻撃を前に、炭治郎と義勇は防戦一方となります。猗窩座との戦闘の負傷もあり、ついに無惨の攻撃を捌けなくなってきた炭治郎。攻撃を喰らいそうになったその瞬間、恋柱の蜜璃、蛇柱の小芭内が参戦します。
蜜璃と小芭内は、先程まで上弦の肆鳴女との戦闘中であったが、珠世が殺害され怒り心頭の愈史郎が助太刀に現れ、鳴女の能力を乗っ取っていました。
助っ人の参戦で4対1となったが、それでも無惨は倒せません。それもそのはず、無惨は首を斬っても死なず、刀で斬り付けた部分はすぐ回復して繋がり、そもそも首を斬り落とせません。
そんな無惨を倒すには、日の光を浴びせる他ない。愈史郎は鳴女の転送能力を使い、無惨含め全員を無限城から地上に解放しようとします。
無惨は、愈史郎から鳴女のコントロールを奪い返そうとするが、目の前の柱3人+炭治郎の攻撃に気を取られ思うようになりません。
しっかり癇癪を起こした無惨は、即座に鳴女を遠隔で殺害する。しかし、間一髪、愈史郎によって無惨と鬼殺隊員は市街に出るのであった。
しかしまぁ、この無惨様、またやったな。といった感じですね。癇癪で下弦の弐、参、肆、陸を殺害し、ついには上弦の肆まで殺害したのですから、もうこいつは名誉鬼殺隊員。鬼柱でいいんじゃないかなというレベルです。
それはともかく、市街に出た炭治郎達。やるべきことはただ1つ、夜明けまで無惨を逃さない。それだけです。目標が分かりやすくて良いですね。
無惨を逃すまいと、鬼殺隊の総戦力で攻撃を仕掛けます。しかし無惨は再生し続け、さらに強力な攻撃を繰り出してきます。みるみる消耗する隊員達。
そこに、さらなる追い打ちが入ります。無惨の攻撃を喰らった隊員が、毒となる鬼の血を取り込みバタバタと毒死してしまいます。倒れていく隊員の中には、毒で顔が醜く歪んだ炭治郎も含まれていた……
今際の走馬灯の中、炭治郎は縁壱の過去を追体験します。
戦闘で圧倒するも、無惨がポップコーンみたいに弾けと逃げた事。無惨と同行していた珠世を見逃した事で、鬼殺隊からもつま弾きにされた事。これまでの人生を最後まで後悔しながら生きてきた事など。縁壱の孤独を炭治郎は静かに感じとっていた…
といったのが21巻の内容となります。
おしまい
ついに敵は無惨を残すだけとなりました。
地上に出て戦いが始まり、人間VS鬼の戦いもクライマックスです。鬼殺隊員は割と生き延びていますが、他の名もなき鬼達は無限城に取り残されたんでしょうか・・鳴女が死んだ今、永遠に出られなそうですね・・・
それではまた次回!!