あらすじ
”上弦の参・猗窩座と対峙する炭治郎と冨岡。その圧倒的な力に対し防戦一方の二人だが、熾烈を極める戦いの中、炭治郎は父親から教えられた「透き通る世界」の境地に到達する! 炭治郎の剣は果たして猗窩座に届くのか…!?
Amazonより引用”
作品情報
作品名 | 鬼滅の刃 |
作者 | 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる) |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2019年12月4日 |
掲載誌 | 週間少年ジャンプ |
完了 | 全23巻 |
掲載内容
- 第152話 透き通る世界
- 第153話 引かれる
- 第154話 懐古強襲
- 第155話 役立たずの狛犬
- 第156話 ありがとう
- 第157話 舞い戻る魂
- 第158話 破茶滅茶
- 第159話 顔
- 第160話 重なる面影・蘇る記憶
レビュー(感想)
前巻(17巻)は、義勇と炭治郎が猗窩座と戦闘を開始。痣を発現させ、猗窩座と渡り合う義勇であったが、戦いに遅れを取っている炭治郎。そんな時、過去の父の戦闘を思い出し「透き通る世界」の会得に臨んだ。といった所で終わりました。
炭治郎が、透き通る世界を習得しかけていた頃、1人で戦っていた義勇は、猗窩座に徐々に追い詰められていた。戦闘が続けば続くほど体力を奪われ、技も見切られ始めていたのだ。
体力が尽きてきた義勇。ついに猗窩座の攻撃が直撃してしまう・・・と思ったその瞬間、猗窩座の腕が切断されます。
腕を切断したのは炭治郎です。猗窩座が腕を切られた事に気付けないほどの見事な攻撃でした。
猗窩座は相手の闘気を感じ取り、的確に攻撃や回避行動を取ります。それ故に、無我の境地とも言える「透き通る世界」に到達した炭治郎の攻撃に対処できません。
闘気を潜め、死角から首を斬る事もできた炭治郎であったが、真正面から攻撃を宣言し、見事に猗窩座の首を斬る事に成功します。
基本的に、首を斬られた鬼は血気術等でのカラクリが無い限り消滅します。しかし、猗窩座の強さへの執念からか、首無しで攻撃を続け、断面からは首が再生しようとしています。
ここで、猗窩座の人間時代の話が始まります。彼もまた非業の死を遂げており、それ故に強さばかりを求める修羅となったのであった。
首の無いままで暴れ回る猗窩座であったが、過去の恋仲であった恋雪の想いを感じ取り、動きを止めます。また、炭治郎に正面から敗北した事実も重なり、猗窩座は戦いを辞め消滅していくのであった。炭治郎が不意打ちで首を切断していたら、結末は違うものになっていたのかもしれませんね。
一方、猗窩座が消滅した事を感知した童磨は、「猗窩座は友人であった」と涙を見せます。
しかし、童磨の言動は全て演技で、物事に全く感情が動いていない事を見抜いたカナヲは「何の為に生きているの?」「滑稽だね、馬鹿みたい」など、罵声を飛ばします。
過去の自分にもぶっ刺さりかねない辛辣な発言。しかし、それを他人に向かって指摘できるくらい、カナヲが自分というものを確立した証拠でもありますね。
それに対し、今まで飄々とした態度を崩さなかった童磨が明らかに不快な表情を見せます。それと同時に、カナヲに対し、強烈な攻撃を展開します。
童磨の猛攻に喰らいつくカナヲであったが、やはり実力は童磨の方が上です。刀を奪われ、絶体絶命に陥りました。
そんな時、天井から伊之助が登場します。鎹鴉の案内で、上階から最短距離で突入してきたとの事。さすがの猪突猛進っぷりです。
伊之助が参戦し、2人で童磨に猛攻を仕掛けます。しかし、童磨には、伊之助のお面を取り上げて観察する余裕があります。二人がかりでも遊ばれているところを見るに、しのぶがいかに善戦していたかがよく分かりますね。
伊之助の素顔を見た童磨は、過去に殺害した女性が、伊之助の母親であることに気づき、その事実を告げます。
母同然に慕っていたしのぶと、実の母を童磨に殺された事実に、伊之助は怒りを爆発させる!
果たして、童磨を討伐する事ができるのか・・・!?
といったのが18巻の内容となります。
おしまい
猗窩座の人間時代の話が2話分にわたり描写されていました。他作品の過去話と比べると、比較的短い方だとは思いますが、今まで鬼の過去は、短く描写されていたので少し長く感じましたね。半天狗さんの簡潔かつ的確な見開き回想と比べてこの待遇の差は一体・・・!?
それではまた次回!!